ファンデルワールス 力
ファンデルワールス力とは分子同士の弱い結び付きのこと。
厳密に言うと分子などの結びつきの一部の力。
ヤモリはガラスなどの表面を登ることができる。
物の表面にぴったり張り付き自由自在に登れる秘密はファンデルワールス力にある。
分子レベルで見ると人間の手の表面は大きな山脈が連なっているようなもので、窓ガラスに手を押し付けても、実際に接しているのは手のひらの山脈の山頂の一部とガラスの山脈の山頂の一部が接しているに過ぎなく、手のひらの面積の一万分の一程度にしかならない。
この程度の接し方ではファンデルワールス力は小さく人間には全く感じることはできない。
だがヤモリの指には細かい毛が何百万本も生えていてそれが数十億本にも枝分かれしている。ヤモリの手のひらの毛はガラスの分子の山脈に入り込み、その面積を飛躍的に大きくすることでファンデルワールス力を最大限に大きくし自重を支えている。
計算ではヤモリのガラスに吸い付く力は110キロの重りに耐えられるほどになる。
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